CIEM 2Pinのピン折れを回避する4つのポイント

USM-IEMc-TOP2PinタイプのIEMを長く使うための4つのポイントを紹介します。

悲劇は突然に

私がJH13Proを購入してまもなく4年目、長く大切に扱ってきました。
初めて聴いた時の感動は今でも鮮明に覚えており新しいIEMがどんどん出てくる中でも
こだわって使ってきました。電車での移動や家の中、自作オーディオアクセサリの開発など
いつでも使用しており生活の一部として浸透していたといっても過言ではありません。

当時の価格で金属製フェイスプレートのオプション付きで¥156,000程度、
現在ではオプションナシで¥177,800と高価で納期は3ヶ月超え。
万が一の故障は考えたくもないような価格と時間がかかります。
しかしながら、悲劇は突然に・・・

電車での移動中にポーチからイヤホンを取り出した所、IEM左側のピンが曲がっていました。
直した所片方がぼっきり。引き抜こうとしたところもう一本もぽっきり。
見事にピンがソケットに埋まったまま抜けなくなってしまいました。

修理には2万円以上、当然ながら上のとおりに時間がかかります。
なぜこのような事故が起こってしまったのでしょうか。

事故前の状況

写真の通りIEMはフラット型の2PinのIEMです。ピンもJHなので2Pinでは標準的な
0.78mmタイプのコネクタ。コネクタ自体の品質は通常使用では問題ありません。
ケーブルの持ち運びにはUMから届いたセミハードタイプの布製のポーチを使用。少し柔らかさがあります。

ケーブルは4本目、2本目からは自作品を使用しており4代目になるまでは2Pinコネクタの使い回しをしていました。
また、2回程度ピンを45度以上曲げてしまったことがありますが元に戻してそのまま使用。
今回のピン折れ事故時に3回目の負荷を掛けてしまいましたがその際に事故が発生しました。

事故を防ぐポイント

MMCXのピンのようにCIEMのピンはもろくありません。基本的に過度な負荷による金属疲労で
折れる認識で間違いはないでしょう。
フラットタイプのコネクタの場合は負荷がかかりやすいので特に注意が必要です。

今回、私の例で言えば2回曲げても大丈夫だったことや自作で使い回し・修理できることで
壊れても自分で直せば良いといった慢心もありました。
リスクに目を向けなかった結果、重大なダメージを負う結果になってしまったように思います。
このような不要なリスクを避けるには下のポイントを改めて心に刻むと良いかもしれません。

1.ピンを45度以上曲げてしまったらそのケーブルは使用しない
2.柔らかいケースは避け負荷がかからない運搬を行う
3.不要なケーブルの抜き差しは避ける
4.埋込みコネクタで注文する

1番目は金属疲労の直接的な原因です。さすがに曲がったまま使うわけにはいかないでしょうから、
まっすぐの状態に治すかと思いますがそれがまた疲労につながります。
これだけでピン折れのリスクが高まりますので大人しくケーブルの買い替え・コネクタの付け替えしたほうが
安くリスクを回避できます。

2番目は運搬上の問題。柔らかいものを使用すると運搬中にコネクタへ負荷が伝わる可能性があります。
固いものでもぐらぐらと動くような場合は同様です。
コネクタはCIEMから飛び出す形で装着されますので外からの圧力がかかった時に、
コネクタに伝わる可能性があります。そうしたリスクを避けられるような
頑丈なケースが運搬用に望ましいでしょう。

3番目は不要な抜き差しを避けること。0.78mm程度のソケットに0.78mm程度のコネクタ。
強く摩擦がかかり抜き差しの際にピン・ソケット共に負荷がかかり双方摩耗します。
摩耗によりケーブルの固定がゆるくなる上、うっかりピンを変形させてしまうリスクもありますので
必要なくケーブルの抜き差しすることは避けるべきでしょう。
また、ごく一部で0.78mmより太いコネクタ、もしくは0.75mmタイプのコネクタなどサイズが合わないものもあります。
サイズに合わないコネクタを使用することもコネクタやソケットを摩耗・ピン折れさせる原因になり得ます。
ケーブル装着時に違和感がある場合には使用しないというのも一つの手です。

4番目は埋込コネクタ。コネクタの一部をシェルに埋める形で接続させ、
ピンへの負荷を軽減できるといったものです。リケーブルの選択肢が狭まり嫌がる方もいらっしゃいますが、
ここ最近は埋込コネクタに対応したリケーブル製品が多く見受けられます。
最終的に音質を追求したものを買いたい場合に、
UM・Rooth・1964・くみたてLab・Westone・カナルワークスの新型などの
埋込2Pinに対応しておりますので、耐久性を重視したい場合には埋込を選択は有りかと思います。

埋め込みはメーカーによっては対応しないところもあります。既にフラットタイプで購入されている方は
コストと時間を掛けて変更するしかありません。しかし、最初の3つを守るだけでもピン折れのリスクを
大幅に軽減できます。金属疲労はほぼユーザーの使用方法・使用環境に問題がありますので
少しでも心当たりがある方はリスクに対する備えを行うことをおすすめします。

また、この先に2PinタイプのIEM購入を検討されている方もぜひ、今回の4つのポイントを覚えて
長く愛用頂けたら幸いです。うっかりやらかす人が増えないことを祈っております。

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