金田式もどきDCアンプの製作とレビュー

kaneda_cmp
Haigaさんが頒布されている金田式DCアンプもどきのアンプキットを購入しました。
キットの価格は¥7,600(送料別)です。(※完成品は15,000円+電池1,500円)

購入動機

Twitterでお世話になっている方から金田式DCアンプもどきを
お聞かせ頂いたことをきっかけに今回のアンプの存在を知りました。

コンパクトでありながら解像度・分離など性能は充分に高く、
充電機能も備わっており、価格も安い。
これを書いている時点から2ヶ月ほど前の出来事ですが
音をならし初めた瞬間のインパクトは大きく今でも印象に残っております。

デメリットと言えば連続使用時間の短さ(6h)。
通勤通学に使うには充分であり、充電機能があるので運用が楽なように思います。

また、金田式の特徴であるDCアンプ。ポータブルでは皆無というわけではありませんが
あまり馴染みのない回路であるかと思われます。
金田式DCアンプもどきでも充分に金田式らしき特徴は現れていると思っています。
他とは違う何かを感じ、即日購入をしました。

金田式については詳しく語ると長くなってしまうため、特徴や思想などは下記のとおりに示します。

金田氏は秋田大学の物理の先生で,自分の設計したDCアンプを発表していた。
氏の持論は,回路中に抵抗やコンデンサーを多く使えば,
これらの部品に音楽情報が取られ,生の音とはかけ離れたものになる。
アンプの動作を安定なものにすれば,抵抗やコンデンサーは少なくできる。
また,電源は乾電池を使えば,交流電源に乗っているノイズから解放され、
また、交流から直流に治す必要がないし,レスポンスの早い電源で,
切れの良い音楽を再生できる。
http://ms-laboratory.jp/hobby/audio/audio.htm

製作

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製作時、チップ部品など実装済みの基板が届きます。
回路自体は充電回路などもあり複雑な物となっておりますが、
実際に購入者が行うハンダ付けは抵抗8本、コンデンサ1ペア、トランジスタ6個、
半固定抵抗が4個とあまりハンダ付け箇所はありません。
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部品の取り付けの難易度についていえば背の低い部品から順番につけていけば
特に難しいところはなく安心して組立ができます。
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部品取り付け後は電源が±3.7V(実測値では4V前後程度か)になっているか、
出力部にDCが漏れていないかなど確認がございます。
はんだづけに異常がなければ説明書の通りに進めれば難なく半固定抵抗の調整が完了します。

ケースの加工についてはPDFファイルの寸法を参考にフロントパネルに実寸での穴あけ表示用紙を貼り付け、
ドリル・リューターなどで削ってください。
ケース内の突起もリューターで削りとればあっという間に終わります。
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私のペースですがキット自体はやはりあまり加工がむずかしくないため
道具など揃っていれば2時間もあれば完成するでしょう。

音のレビュー

送料や部品オプション代込でだいたい7500円前後、ポタアンの価格としては安い部類にはいります。
サイズも小さいですがその見た目、値段から創造つかないような音のバランスの良さ・解像度を誇っております。
周波数特性も良好で音に凹みなど感じずオールジャンル対応します。
低音もパワーがあり、中域には厚みがあり、高音も狭いことはなく良好です。
ただ、よくも悪くもオプションのOS-CON特有の音のかすれがあり、
曲によってはボーカルのなり方に違和感を感じることはありました。
定位はバシッと決まりきらないですが、十分な性能があり外での運用では不便はありません。

連続使用時間は6時間、通勤通学程度であれば十分なランタイムですが、
短く感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、側面にMicroUSBポートが取り付けられており、電源を供給することにより
バッテリーの充電が可能となっております。
小さいサイズながらも十分な性能・音のバランス・扱いやすさがあり、
ランタイムさえ気にならなければ非常にパフォーマンスの良いアンプであるように思います。

現在、基板はご要望が多いため再度頒布されているようです。
他のアンプとの使い分けに使いやすいですし、一台あると安心できるアンプであると思われます。
興味のある方はぜひ、Haigaさんの頒布ページをご覧ください。
金田式もどきDCヘッドホンアンプ(コンパクト・バージョン)の頒布(higa284.blog20.fc2.com/blog-entry-280.html)

おまけ

オプションでコンデンサの容量を増量するとOS-CONの1500uFが頒布されます。好みの問題ですが、
このOS-CONを使うと中音域にかすれがうまれ良くも悪くも濃い口の音になります。
ヘッドホン祭で色々な方からご意見をお伺いし自分の好みとも照らしあわせた結果、
私自身の使用においてはよりベストなものがあると考え平滑コンの交換を行いました。

kaneda_UTSJ

今回使用したコンデンサは東信のUTSJ 25V470uF。もう少し耐圧が低く容量が大きい物があればそちらを使いたかったですが、
入手できなかったためこちらを使用。高さが足りないため寝かせて実装しました。
純正と比べて容量は少ないですがパワーがなくなることはなく安定した動作をしています。

UTSJに変更しましたが回路自体が良いため音のバランスが悪くなることはありません。
UTSJはエージングを行わないとドぎつい高音がでますが落ち着いてきますと音にある程度丸みがうまれます。
クッキリ、音場が広く解像度の高い音になりOS-CONとはまた違った印象になります。
ただ、OS-CON版と比べると低音がややもっさりとした印象になり一長一短であるように思います。

その他、MCZ,PSC,KMG,VP,KTなどのコンデンサであれば
変にウォームさが出ずに金田式サウンドを楽しめるかと思います。
容量は1000uF前後で、耐圧は6.3V以上のものを選ぶと良いでしょう。
こちらは好みで選べば良いですので、気になった際には遊んでみるのも良いかもしれません。

kaneda_DC_AMP
もう一点、実のところフロントパネルの穴あけに失敗しました。
その結果、写真の通りフロントパネルだけてかてかと光った状態になってしまっています。
東急ハンズで売られている黒透明のアクリル板をフロントパネルに代用しましたが、
失敗してしまうと再加工の手間がかかり、見た目に落ち着きがなくなります。
急いでもメリットは薄く失敗のデメリットは大きいですので、加工は慎重に行って下さい。

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