【真空管アンプ】 Phonoka(フォノカ)基板を組み立てました

PhonokaTOPTwitterで真空管アンプの基板が流れていましたので購入しました。
製作の話題を私の失敗などを取り上げ、
注意点などを補足的に述べていきます。(購入者向けの話題です)
※ポタ研2014冬にて10枚、フォノカ基板が抽選・配布されます。

概要

今回購入した基板はTwitterでしろくまさんが配布したもので真空管とオペアンプのハイブリッド駆動方式を
採用したアンプでございます。真空管はサブミニチュア管の5676を使用し
単三電池を昇圧して気軽に真空管の音を長時間楽しめるアンプです。
その他にも真空管特有のノイズを抑えるなどシンプルでありながら機能性の高さも魅力で
そこに美しさを感じ購入しました。 詳しくは下記の引用ツイートよりマニュアルをご覧いただけたらと思います。

Phonoka_shinkukan

※基板などの名前の由来となった真空管がほのかに光る様子でございます。
 

組立開始

・電源部
マニュアルに従いまして電源部分より製作します。電源部は基本的に
チップコンデンサ・チップ抵抗・ICチップ・ショットキーバリアダイオードなどチップ部品で
構成されております。慣れていない方は難しいと思われますが、 
外付けのフラックスとピンセットを使用すると楽に製作できます。

はんだづけの手順としましては
フラックスをハンダ付部分にぬる(ある場合)→基板にはんだを乗せる→ 基板に盛ったはんだにピンセットで
チップをつまみはんだづけ→ 反対側もはんだづけ とやると楽にできるかと思われます。
またこの工程でピンセットを使って作業を行う場合、部品をつける順番を意識しながら
先を予想して作業をすると製作しやすくなるかと思われます。と、いいますと・・・
LT1308をつけたあとチップ積層セラミックコンデンサをはんだづけしようとすると
LT1308にピンセットが引っかかってチップがつまみにくくはんだづけしにくいなどあります。
そういった意味で先を予測して作業をし易い手順を考えたらとはんだづけしやすくなるでしょう。

作業が長くなるとコテの温度が必要以上に高くなりますので濡れ雑巾・スポンジなどで
熱を下げながら作業を行ってください。
外付けでフラックスを使用した場合基板がフラックスで汚れますので
フラックス洗浄剤か無水エタノール(薬局で購入可能)で基板を洗浄してください。
はんだづけ後のイメージはこちら。

power


・アンプ部

電源部をマニュアルに従い仕上げましたら次はアンプ部です。
こちらは電源部と違いチップ部品はないためハンダ付けの難易度は低く楽な作業でございます。
ただ、ステレオジャック・ボリューム・抵抗・コンデンサと部品が密集する部分があり、
各部品が干渉してうまく部品の配置ができないなどの問題が発生する可能性があります。
使用する部品の大きさの確認および、ステレオジャックの位置を正確に配置してのはんだづけを
意識してください。

その他コンデンサについて、個人的な簡単なまとめは以下のとおりに。
音イメージ

・FW
中低域がウォームで滑らか 低音が甘い
・KW
高音はシャープで低音がややハードで硬質 攻めてる音
・FG
中低域に寄った音で滑らか
・ES(BP)
なめらかな中域で表現力がある、高音はスッキリで低音はやや甘め

・KT
スッキリ目で解像度が高い 低域は締まるが高音に特色がある
・KA
中高域の透明感が抜群でクリア
・FX
高音がスッキリで全体的にあっさりした音 やや甘めの低音が面白い
・HZ
低音にやや濃さがあり中音域が滑らか 量感は多いわけではない
・MCZ
強いクセは無いがなんとも言えない 若干曇った音であるが聴きやすい
・KMG
クセは少ないが若干粗さがある 目をつむれば無難
・UTSJ
スッキリクールなサウンドで高音がよく響く 音場が広く感じる
・ニッケミPSC
素っ気はないがノイジーな印象がないスッキリしたサウンド
・OS-CON
粒立ちたった音で分解能が高い、フィルムコンとのパラ非推奨 マニュアルにはありませんがC8/C9への利用は推奨しません
・BlackGate PK
レンジが広くゴリッとした低音とスッキリ伸びやかな高音が特徴的、クセがある、フィルムコンとのパラ非推奨
・Silmic II
滑らかでぬめっとした中域が特徴的、高音もピークのような物があるもののスッキリ、低音が一部持ち上がっている印象
・Silmic
上記とほぼ同じだが高音の派手さは抑えられている、低音はだらーっと怠けた音になり全体的に良くも悪くも滑らかに
・WIMA MKS2

クセが少なく自然 やや低音が甘い
・ERO MKT1826
中高域にシャリッと爽やかさがある スッキリした音、高いところまでしっかりと出る
・ニッセイMMT
高音の抜けがよくスッキリクセの少ない音、やや細い音
・Panasonic ECQV
低音寄りで音の弾力がある

※詳しく知りたい方、他のコンデンサの音を知りたい方はGoogleなどをご活用下さい。
抵抗はnabe氏の記事に詳しく記載されております。OS-CONはC8/C9がカップリングコンデンサにあたるため
コンデンサ製造メーカーが使用禁止としている部分になります。詳しくは記事終わりのURLを御覧ください。

・箱
アンプ部が終わりましたら最後に箱でございます。箱は結論を申し上げますと
工程を飛ば
さずに一つ一つ丁寧に行えば
綺麗に仕上がります。
簡単に工程を上げれば

マニュアル付属のシートを缶に貼る→センターポンチかピンバイスで穴あけの中心地を決める
→中心を基点に穴を開ける(徐々に大きくする)
→やすり・リューターなどで慎重にゆっくり穴を広げる→(完了)

この工程を雑に行いますと、缶に大きなバリや傷がついたりしますし
いきなり大きな穴を開けようとすると缶の一部が裂けたり歪んだりなどします。
失敗するほうがコスト・手間などの面で面倒ですのでマニュアルなどに従い
一つ一つの段階を大事に加工を行ってください。金属ヤスリでの加工も意外とすんなりと終わります。
缶の加工後は以下のとおりになります。

box

完成

マニュアルに従いOUT端子のDC測定やノイズの確認・対処しましたら
カッティングシートなどで箱に絶縁を行い基板を箱のなかに入れます。
その際に電池ホルダーが缶にあたってプラスとマイナスがショートしていないかなどの確認は
入念に行ってください。

PhonokaCmp

今回、私の仕様としましてはニッケミPSCを電源、MCZとWIMAをC8・9に使用して製作しました。
抵抗は旧フィリップス(現Vishey)の金皮抵抗を使用しております。
総費用としまして最終的に¥6,900で収まりましたが価格以上の満足感と工作の楽しさを
基板購入から得ることができました。真空管アンプも持っていませんでしたが
手軽に真空管の音に触れられるようになり今までと違う音に触れられた点に
大きな意義を感じております。完成後はやはり作り上げた感動もセットであると思いますので、
製作されていないかたは私の失敗を参考に…
同じ失敗も避けてまずは音出しの瞬間にまで辿りつけたらと思います。
長々となりましたが今回の話題はこれにて。
この度は良き基板・アイディアをお譲り頂きましてありがとうございました。

Phonokabox

◆その他
http://togetter.com/li/614471(製作レポートまとめです。) 
http://industrial.panasonic.com/www-data/pdf/AAB8000/AAB8000PJ23.pdf(OS-CONについて) 

Bookmark this on BuzzURL
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Share on Facebook
Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

post date*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

Post Navigation